​​求道者は黙して嘘をつく​…

「真理は "今ここ" 無心にあり!」無心から世間を眺める一風変わった賢者の視点をARTな写真と共に洞察していきます。

「亀戸テーラー」…6話 完

一体何屋なんですか… 「あなたはなぜ私の心が読めるのですか…」 「ほ〜ほっほっほっほっほ。 心を読むだなんてとんでもない、 そういうことではございません」 「でも…じゃあ一体どんな服を作るんですか? 何か見せてください」 「…服ですか? お客様何か勘…

「亀戸テーラー」…5話

"ここ"は一体どこなのか… 亀戸テーラーの主人の、 まるで川の流れのように止まる気配のない お喋りの隙をついて私は唐突に質問をした。 「あの!!!…ちょっといいですか、 "ここ" は一体なんなのですか…」 「…えっ…"ここ"…ハテ…?、 亀戸テーラーでございま…

「亀戸テーラー」…4話

異次元空間 「亀戸テーラー」を目指して この扉に通じる路地を入った瞬間から、 まるで異次元空間にでも迷い込んだかのような 雰囲気になる。 それはまるで、 そこにいる時ははっきりと自覚しているのに、 目が醒めるともう覚えていない 夢の世界のようだ。 …

「亀戸テーラー」…3話

スポットライト 勢いよく音も無く静かに扉が閉まった瞬間、 室内は急にパッと明るくなり、 私はまるでスポットライトに照らされたかの ようになった。 それは目も開けられないくらいの眩しさで、 光に慣れるまで数秒を要した。 薄っすらと目を開けると、 そ…

「亀戸テーラー」…2話

不気味な声 「亀戸テーラー」と書かれた 重厚感たっぷりの重い扉に両手をかけると、 足を踏ん張って体重を乗せ ググッと一気に中まで押した。 "ギギィー" と古い蝶番の金具の甲高い音が 細い路地に反響して鳴り響いた。 その音はまるで 「又きたのか…」 と言…

「亀戸テーラー」…1話

琴線に触れるモノ… 亀戸商店街を真っ直ぐ西に進んで行くと、 随分低い所からオレンジ色の太陽が こちらを眺めて何か物言いたげにしていた。 長い商店街の丁度真ん中辺りまで来ると 右に折れる細い路地がある。 キョロキョロと左右の景色を目に映しながら 道…

「禅の逸話」…その4. 無名の慧能、"本来無一物"

六祖 "大鑑慧能" 禅師 達磨大師がインドから中国に渡って洞窟に篭り "面壁九年" の行によって"禅" が花開いたのは 西暦530年頃であった。 達磨大師から数えて五祖である "弘忍" (ぐにん) の元には当時700名を超える弟子があり、 その中にはいずれ六祖となる …

「王子様を探していただけなのに…」

平凡な選択 私は四年生大学を卒業して新卒で入社した。 この会社での仕事が特に好きと言うわけでも なく、特に嫌いと言うわけでもない。 業界では中堅に位置する建設会社で事務を している。 サラリーマンの父に影響を受けたのか、 比較的真面目な学生生活と…

「自分に嘘をついてやしないだろうか」

​​ それまでの価値観 私は自分に嘘をついてやしないだろうか。 ​​私は自分を誤魔化してやしないだろうか。 ​​65歳の定年まであくせく働いてきたが、 ​​私はその間何か本質的な間違いを犯して いたの​​ではないだろうか。​​ ​​ ​​私はこれまで生活の糧を得る…

「願望は語るほどに遠ざかる」

言葉を軽んじてやしないだろうか。 ​​私達は普段、言葉を無神経に使いすぎて ​​いるのかもしれない。​​ ​​ ​​ 例えばそれは頭の中で行われる思考習慣。 ​​ 歯を磨く間、電車を待つ間、 食事中や​​ 運転中…。​​ ​​ ​​ 例えばそれは会話において、 反射的に発…

「一切を忘れて全てを手にする」

思い込んでいた過去 私はかつて、なにか目標に向かっていなければ ​​満足出来なかった。 ​​未来の為になにかを積み重ねておかねば、 と​​頑張ることが生き甲斐であった。​​ ​​ ​​時間があればスマホを手に ​​ネットサーフィンして、 ​​それに飽きたら本を取…

「私が神を "知らない" 理由」

神のイメージ 神とは一体なんなのか。 私の思いつく限り、これまで一般的に語られて きたような神のイメージとは、 "宇宙の全ての創造主" とか "人間は神に似せて創られた" とか "人間が創り出した架空の存在" など、 人によって様々なイメージがあるだろう…

「地球の視点で "病は気から" 」

病は気から…? 古来より "病は気から" とよく言われるが、 科学が隆盛を極めるかのような現代社会に おいては、科学的な裏付けが何事にも 必要とされがちだ。 現代科学では、まだ精神に関する分野は 未解明な部分があまりにも多く、 お得意の元素記号によっ…

「ファーストフードは【正しい】」 

神との対話 「神との対話」という極めて本質的な本を 読んでいて、そこにはこう書いてあった。 「自分が正しいと思うことの全てが本当は 間違っているとしたらどうだろう。 逆に自分が間違っていると思った全てが 本当は正しいとしたらどうだろう。 優れた科…

「お経の意味を知らずに唱えることの愚かさ」

お経の意味も知らないの…? 私が臨済宗のお寺で修行していた頃は、 毎日ことある毎に様々なお経を読み上げた ものだ。 朝課と呼ばれる 朝一に本堂で行う50分間の読経の際には、 長短合わせて7〜8個のお経と文章体の文句を 唱えていた。 食事の際にも5〜6種類…