​​求道者は黙して嘘をつく​…

「真理は "今ここ" 無心にあり!」無心から世間を眺める一風変わった賢視点をARTな写真と共に洞察していきます。

「アラサー女子のインナービューティーよ」…2話

不安症 私は昔から不安ばかりが的中してしまう。 あまりにも的中するので、逆にこの才能を 生かせないものかと真剣に考えたことも あったが、なんだかもの凄く気分が悪くなって しまったのでやめてしまった。 私の慢性的な体調不良の原因はハッキリと 分から…

「アラサー女子のインナービューティーよ」…1話

健康じゃないとやる気はおきない…? 先日30歳になったばかりの私は、 エンジニアの夫と3歳になる娘の母である。 女30なんてまだまだ女盛りだと思ってしまう のは、職場の上司がセクハラまがいの言動 ばかりするからだろうか。 比較的優しい夫は女盛りの妻に…

「禅の逸話」…その5. 水瓶を蹴倒す

百丈慧海禅師 百丈慧海禅師の功績 時は中国唐の時代に生まれ、長い長い臨済宗の歴史のなかで 最ももてはやされる大人物と言えば、達磨大使から 数えて八祖にあたる "馬祖道一禅師" であります。 その馬祖道一禅師の弟子で法衣を継いだのが、 後になって禅宗…

「亀戸テーラー」…6話 完

一体何屋なんですか… 「あなたはなぜ私の心が読めるのですか…」 「ほ〜ほっほっほっほっほ。 心を読むだなんてとんでもない、 そういうことではございません」 「でも…じゃあ一体どんな服を作るんですか? 何か見せてください」 「…服ですか? お客様何か勘…

「亀戸テーラー」…5話

"ここ"は一体どこなのか… 亀戸テーラーの主人の、 まるで川の流れのように止まる気配のない お喋りの隙をついて私は唐突に質問をした。 「あの!!!…ちょっといいですか、 "ここ" は一体なんなのですか…」 「…えっ…"ここ"…ハテ…?、 亀戸テーラーでございま…

「亀戸テーラー」…4話

異次元空間 「亀戸テーラー」を目指して この扉に通じる路地を入った瞬間から、 まるで異次元空間にでも迷い込んだかのような 雰囲気になる。 それはまるで、 そこにいる時ははっきりと自覚しているのに、 目が醒めるともう覚えていない 夢の世界のようだ。 …

「亀戸テーラー」…3話

スポットライト 勢いよく音も無く静かに扉が閉まった瞬間、 室内は急にパッと明るくなり、 私はまるでスポットライトに照らされたかの ようになった。 それは目も開けられないくらいの眩しさで、 光に慣れるまで数秒を要した。 薄っすらと目を開けると、 そ…

「亀戸テーラー」…2話

不気味な声 「亀戸テーラー」と書かれた 重厚感たっぷりの重い扉に両手をかけると、 足を踏ん張って体重を乗せ ググッと一気に中まで押した。 "ギギィー" と古い蝶番の金具の甲高い音が 細い路地に反響して鳴り響いた。 その音はまるで 「又きたのか…」 と言…

「亀戸テーラー」…1話

琴線に触れるモノ… 亀戸商店街を真っ直ぐ西に進んで行くと、 随分低い所からオレンジ色の太陽が こちらを眺めて何か物言いたげにしていた。 長い商店街の丁度真ん中辺りまで来ると 右に折れる細い路地がある。 キョロキョロと左右の景色を目に映しながら 道…

「禅の逸話」…その4. 無名の慧能、"本来無一物"

六祖 "大鑑慧能" 禅師 達磨大師がインドから中国に渡って洞窟に篭り "面壁九年" の行によって"禅" が花開いたのは 西暦530年頃でありました。 達磨大師から数えて五祖にあたる "弘忍" (ぐにん) の元には当時700名を超える弟子があり、 その中にはいずれ六祖…

「王子様を探していただけなのに…」

平凡な選択 私は四年生大学を卒業して新卒で入社した。 この会社での仕事が特に好きと言うわけでも なく、特に嫌いと言うわけでもない。 業界では中堅に位置する建設会社で事務を している。 サラリーマンの父に影響を受けたのか、 比較的真面目な学生生活と…

「自分に嘘をついてやしないだろうか」

​​ それまでの価値観 私は自分に嘘をついてやしないだろうか。 ​​私は自分を誤魔化してやしないだろうか。 ​​65歳の定年まであくせく働いてきたが、 ​​私はその間何か本質的な間違いを犯して いたの​​ではないだろうか。​​ ​​ ​​私はこれまで生活の糧を得る…

「お経の意味を知らずに唱えることの愚かさ」

お経の意味も知らないの…? 私が臨済宗のお寺で修行していた頃は、 毎日ことある毎に様々なお経を読み上げた ものです。 朝課と呼ばれる朝一に本堂で行う50分間の読経の際には、 長短合わせて7〜8個のお経と文章体の文句を 唱えていました。 食事の際にも5〜…

「禅の逸話」…その3. 南泉斬猫

猫児の争い この話は「南泉斬猫 (なんせんざんびょう)」 と言われる公案 (禅問答) 「無門関、第14則」 に登場する逸話であります。 時は西暦800年頃の中国、唐の時代、 当時の禅宗は中国で大隆盛を極め、 この話の主人公である「南泉禅師」 という大禅匠のお…

「禅の逸話」…その2. 大燈国師

「禅問答」と聞いてどのようなイメージを持たれているでしょうか。 以前の私の禅問答に対するイメージは、「質問自体がちぐはぐで、答えるほうもトンチンカンなことを言う」こんな印象でありました。 キネシオロジーという筋反射運動を元にした化学的見地か…