心身共に変化する
事故からの再スタートを切った
"日本全国神社参拝自転車の旅" であったが、
以前とはまるで様子が変わってしまった。
まず自転車と呼ぶには高価にすぎる
ロードバイクと、テントや寝袋、自炊用具一式
に至るまで、便利さと機能性の良さは値段に
比例するのだと改めて痛感した。
正直なところ、当初使用していた装備は、
機能性よりも安い値段を重視して
買ったテントと寝袋であったので、
果たして冬を越せるのかと心配であったが、
どうやら杞憂に終わったようだ。
旅の初めこそは、"質素な食生活で健康的" とも
考えていたが、それにも飽きてきたのは、
もしかして身体の方が栄養を求めていたから
なのかもしれない。
確かに、入院中の味気ない食事ですら
バクバク食べて、心身共に元気を取り戻したの
だから、やはり身体が求めていたのだろう。
冬を前に冬眠の準備をする熊の気持ちが
少しだけ分かった気がする。
再スタートを切って食生活が変わったという
のも、なにも贅沢をしようと思った訳では
なく、すれ違うトラック運転手さんが差入れを
してくれるようになったからだ。
なんでも、事故の当事者であるトラック運転手
さんのお父さん(全日本トラック連合会の会長職)
により、全国のトラック野郎に
「日本全国自転車一周 神社祈願中 (株)祈り屋」
こののぼり旗を見つけたら差入れをしてあげる事。
との通達があったのだと言う。
その通達では、私が事故を大袈裟に
しなかった事。
ブログ上で運転手さん家族の至れり尽くせり
な対応の素晴らしさを褒めちぎった事。
"祈り屋" として、今後はトラック業界の発展と
安全を祈願します、と約束した事などを
随分と大袈裟に吹聴して頂いたようで、
国道沿いや大通り沿いのコンビニでは必ずと
言っていいほど差入れをしてもらった。
しかもその通達は、皆さんが忘れないよう
毎月必ず行われていたようで、旅の終わりまで
差入れは続いた。
ゾーンに入る
私もその都度、差し入れをくださった
運転手さんとそのご家族ならびに会社のため、
心を込めてお祈りをさせて頂いた。
ただ、時間に追われている運転手さんを
長く引き留める訳にはいかないし、
運転手さん自身、外で祈られる事が
恥ずかしそうでもあった。
なので運転手さんには車に乗ってもらってから
私は外からお祈りをする事にした。
そう言った事情から出来るだけ短い時間の
中で、全神経を集中して全力で祈るように
し始めた。
気持ちを込めて集中して祈る事が
大変だとその時初めて痛感した。
祈り終わって運転手さんが去ったあと、
私は急激な立ちくらみを起こし、
地べたへヘタりこんでしまった事もあった。
また、雨や風などで、立っていることが
厳しい時でも、その事に気を散らさずに
祈らなければならなかった。
周囲の声や雑音にも気をとられず、
ゾーンに入るべく集中して行わなければ
ならなかったのだ。
普段から瞑想を行っている私でも、
短時間で集中するのは初めかなり厳しかった。
瞑想は一人で環境や時間を選んで行えるが、
外での運転手さんへの祈りはそうもいかない
のだ。
差し入れは何を頂いても、毎回心の底から
有り難く思えた。
トラックの運転手さんも仕事中の忙しい身で
あると言うのに、わざわざ声をかけて下さり、
差入れまでしてもらえるなど本当に
嬉しかった。
この感謝の念を伝えたい。
その頃の私にとってはそれだけが
この挑戦を続ける原動力であった。
差し入れを頂くたびに本気で祈るよう
になったので、私自身の祈りの念力も
強くなっていったようだ。
祈る時にゾーンに入るまでの時間がどんどん
短くなり、集中力も増してきたのだ。
支援と同時に修練・精進する機会を
得る事が出来た。
そう考えると、今回の事故・ご縁にも
心から感謝する事が出来た。
どんな災難に遭ってもポジティブな
心持ち次第で物事は好転するのだと、
この時学ぶ事ができた。
そして実家が神社だと言っていたお父さんとの
出会い、私にとっての幸運は、これだけに
とどまらなかったのである…🙏
求道作家のこだわりオーガニックど田舎生活…毎夜更新中
https://sensan.gudosha.space/
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